MESSAGE

校長メッセージ

聖ドミニコ学院小学校 校長
森 研二

聖ドミニコ学院小学校 校長 森 研二

豊かな実りの季節に 2026年10月

朝夕の風に涼しさを感じるようになり、秋の訪れがやってきました。田んぼでは稲穂が黄金色に色づき、畑や果樹園ではさまざまな作物や果物が収穫の時期を迎えています。秋はまさに実りの季節です。

しかし、その実りは自然に生まれるものではありません。農家の方々が土を耕し、種をまき、水を与え、暑い日も雨の日も手をかけながら育ててくださるからこそ、豊かな収穫がもたらせます。実りの陰には、目には見えにくい多くの人の働きがあります。

このことは、私たちの学校生活にも通じています。朝早くから、学校では多くの人が一日の準備を始めています。給食室では松田さんをはじめスタッフの皆さんが、安全で美味しい給食を届けるために朝早くから調理に取り組んでいます。子どもたちがお昼に温かい給食をいただけるのは、そのような働きがあるからです。スクールバスの運転手さんも、子どもたちが安心して登下校できるよう毎日ハンドルを握っています。雨の日も暑い日も変わることなく、安全を第一に考えながら運行してくださっています。警備員さんは朝早くから校門に立ち、一人ひとりの登校を見守っています。技師さんは校庭や校舎の整備を行い、落ち葉を片付けたり、壊れた箇所を修理したりしながら環境を整えてくださっています。トイレの清掃までしてくださいます。

子どもたちは毎日学校に通い、学び、友達と関りながら生活しています。しかし、その当たり前に思える一日が、多くの方々の働きによって支えられていることを忘れてはなりません。目立つ場所ではなくても、それぞれの持ち場で自分の役割を果たしている人がいるからこそ、学校という共同体が成り立っているのです。

神様は私たち一人ひとりに、それぞれの役割を与えてくださっています。学校を支える方々が自分の役割を果たしているように、子どもたちにもまた、自分にできる役割があります。朝の挨拶をしっかりすること、友達に優しく声を掛けること、係や当番の仕事を最後まで責任をもって行うこと、困っている友達にそっと手を差し伸べること。その一つ一つが、学校をより良い場所にする大切な力となっています。

秋は自然の実りを味わう季節ですが、子どもたちの心にもさまざまな実りが見られます。自分から挨拶ができるようになった子、相手の気持ちを考えて行動できるようになった子、自分の役割を最後までやり遂げられるようになった子など、確かな成長を重ねています。

実りの秋を迎えた今、自分自身にはどのような実りが生まれているだろうか、そして自分の周りでは誰がどのような働きをしているだろうか。そんなことに少し目を向けてみると、普段は気づかなかった多くの人の支えが見えてくるかもしれません。人の働きに心を寄せ、互いを大切にしながら、一人ひとりがさらに豊かな実りを結ぶ秋となることを願っています。

校長メッセージ バックナンバー