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校長メッセージ

聖ドミニコ学院小学校 校長
森 研二

聖ドミニコ学院小学校 校長 森 研二

人とつながる挨拶 2026年2月

2月を迎え、寒さが一層厳しくなってきました。季節の移り変わりとともに、子どもたちの姿にも成長の兆しが見えてきています。1月に児童会役員が中心となって進めた「挨拶運動」では、朝の昇降口に立つ児童会の子どもたちが、元気よく「おはようございます」と声をかけていました。最初は恥ずかしさから小さな声だった低学年の児童も、毎日続けるうちに自信が生まれ、自然と声に張りが出ていました。挨拶を返す児童の数も増え、学校全体にさらに明るさと活気が広がっていることを実感しました。

挨拶には心を前向きにする不思議な力があります。元気よく挨拶すると、自分自身の気持ちが明るくなり、エネルギーが湧いてくるのを実感します。これは子どもたちだけでなく、大人も同じです。忙しさや疲れを抱えていても、誰かと交わす「おはようございます」の一言が心をほぐし、その日を良い一日にしてくれることがあります。挨拶は、相手の心をあたためるだけでなく、自分に元気をもどしてくれる「贈り物」のようなものです。こうした体験を通して、子どもたちは「人に声をかけると自分も豊かになる」という大切な気づきを得ていきます。

改めて思うことは、挨拶が「人と人とをつなぐ扉」であるということです。たった一言であっても、その言葉には相手を尊重し、受け入れる姿勢が表れています。カトリックの視点から見れば、挨拶は単なる習慣ではなく、目の前の相手を「神に愛されたかけがえのない一人」として大切にする行為そのものです。「おはようございます」という一言を交わすことは、相手の存在を肯定し、今日という日に与えられた出会いを喜び、神様に感謝する心の表れでもあります。

挨拶運動に取り組む子どもたちの姿には、言葉を超えた深い学びがあります。自分から声をかけることは、子どもにとって勇気のいる行為です。返事が返ってくるかどうか不安に思うこともあるでしょう。しかし、その不安を乗り越え、一歩踏み出したときに得られる経験こそが、心の成長へとつながります。挨拶が返ってきたときの喜び、返ってこなかった時の少しの寂しさ、そのどちらもが「人と向き合うことの難しさと豊かさ」を教えてくれています。

挨拶という行為は、ほんの数秒で終わる小さなやりとりに見えますが、実は「相手を大切に思う心」を形にしたものです。名前を呼んで声をかける、相手の目を見る、こうした一つ一つの所作は、子どもたちの心の成長と深く結びついています。特に小学生の時期は、家庭・地域・学校の影響をまっすぐに受け取る時期であり、日々の挨拶を通して「他者とつながる力」が育まれる大切な時期です。

これからも学校全体で、挨拶を通した温かいつながりを育んでいきたいと思います。ご家庭でも、是非子どもたちと挨拶について話題にしていただければ幸いです。挨拶が溢れる学校は、必ず子どもたちの成長を支える力となります。どうか毎日の小さな挨拶が、子どもたちにとって心がほっとあたたまる瞬間となり、人とつながる嬉しさを育てるものとなりますように願っております。

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