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校長メッセージ

聖ドミニコ学院小学校 校長
森 研二

聖ドミニコ学院小学校 校長 森 研二

学年を超えた交流から 2025年2月

最近は寒い日が続いておりますが、休み時間は外で元気に遊ぶ子どもたちが見られます。ある日、休み時間に校庭の脇を通ると6年生と1年生がドッジボールをしており、6年生が「いくよ」と優しく話しかけながら、1年生にボールをゆっくり投げてあげる様子が見られました。その日は水曜日で学年交流の日だったのです。本校では週に一度、休み時間に交流する場を設け、2学年ずつ組み合わせて一緒に遊んでいます。

また、運動会やドミニコ祭り、宿泊学習、遠足などの行事では各学年を6つのグループに分けた縦割りで活動していますが、どのグループも目標を決めそれに向かって活動しています。全校児童225名の小さな学校ですが、学級の友達だけでなく全校の子どもたちが積極的に交流する場を多くしていることも本校の大きな特色であります。

さて、本校で縦割り活動が始まったのは1985年でした。それから約40年、学年にとらわれず子供が交流し活動してきております。縦割り活動では、上級生が下級生のお世話をし、その中から上級生は思いやりの気持ちや自立の精神を育んでいきます。そして、下級生は敬いの念や自分の成長像(目標とする姿)を理解していくようになります。これらは学校の日常生活にのみならず、様々な場面で生かされています。例えば、本校には体験入学という催しがあります。併設幼稚園や一般の幼稚園・保育園の年長児の皆さんがドミニコ小の一日を体験するという行事です。6年生が主にお世話をするのですが、皆、園児の皆さんの目線にたって優しく話しかけたり、校舎内を案内したりする微笑ましい姿が見られます。普段から交流を重ねていることが、ここでも生かされているのです。

今から約800年前に活躍した聖ドミニコは「対話の人」と呼ばれました。聖ドミニコは誰に対しても誠実な態度で相手の言葉に耳を傾けました。その対話の中で、相手に対する感謝や尊敬の念が生まれてくると説いています。

最近は情報化が発達し、SNSやゲーム等で、姿を見せないまま簡単にやりとりすることが当たり前の時代になってきました。時代の変化も急速に目まぐるしく変わってきています。しかし、いつの時代であっても相手と向かい合って話し合い、お互いに理解したり学びあったりしていくことは、人と人とのつながりにとって、現在も、もちろん将来も大切になってきます。

子どもたちを見ていると、聖ドミニコが実践し、語り伝えられてきた尊い姿が、今ここに生き続けているのだなと感じます。今後も児童同士が楽しみながら活動することはもちろん、自分の考えを伝えたり相手の考えを受け入れたりしながら、対話することを大切にしていってほしいと思います。そして、将来、社会へと巣立っていく時には、様々な人々と協力したり励まし合ったりしながら、お互いに助け合っていける人間に育ってほしい・・・そのように願ってやみません。

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