MESSAGE

校長メッセージ

聖ドミニコ学院小学校
校長

土井 智子

聖ドミニコ学院小学校 校長 土井 智子

春に向けて 2021年3月

 子供たちの活動や校内の掲示物を見ていると、新年度に向けて歩みだしているのがわかります。3年生が6年生のために作った「卒業カウントダウンカレンダー」には、一人一人が6年生に向けてメッセージを記していました。「ぼくの中で、ドミニコ祭りの暑い中、笑顔で出迎えてくれた6年生が卒業することを考えるとなみだがでてきます。」と書いた3年生は、6年生がとても頼もしく見えていたのでしょう。
その3年生に向けて、4年生はタブレットを活用してクラブ紹介を作って掲示していました。4年生は例年より遅く、7月からクラブ活動を開始したのですが、半年のうちにクラブの特徴をよくとらえて、新しく入る3年生を勧誘しています。

・ バスケットボールクラブ:『チームワークを強める』
・ 将棋クラブ:『一手一手真剣に考える』
・ バトミントンクラブ:『仲間との練習から試合へ』
・ 音楽クラブ:『心と音の重なりがみんなを合わせる』
・ 茶道クラブ:『さ 作法知り  ど 動作を学び  う 生み出す茶』
・ 囲碁クラブ:『囲碁対局は友達をつくる』
・ タグラグビークラブ:『仲間にパスをつないでトライを決めよう』

 活動を通して自分たちが感じたことを言葉で表していました。どのクラブのメッセージも、「仲間とともに」という思いが伝わっていて、一緒に活動することを楽しんでいることがわかります。
共に在ることが喜びとなることを、子供たちは行動を通して示してくれました。

 2020年度を振り返ると、制限の多い年でした。これまで出来ていた当たり前のことが当たり前でなくなり、変更に次ぐ変更が相次ぎました。 学年を超えて関わり合いの持てるたてわり活動も、密を避けることが求められ、集会方式が難しくなりました。関わり合いが減るのではないかと大人が心配している間に、子供たちは様々な工夫で乗り越えてきました。集会方式の大きな行事ができない時は2学年ずつの集まりで楽しみを見出そう、オンラインでつながろう、密を避けた交流をしよう…制限された中で可能性を追求しました。いつの世も、若い力は物事を前進させていきます。
 新しい季節が巡ってきます。どんな不確定な時代にあっても、互いを信じ助け合うことを知っている子供たちは、より良く生きられる社会をつくる礎になっていくことでしょう。 

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