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校長メッセージ

聖ドミニコ学院小学校 校長
森 研二

聖ドミニコ学院小学校 校長 森 研二

一人一人の芽生え ~マリア様のまなざしのもとで~ 2026年5月

若葉が日ごとに色濃さを増し、命の息吹と神様の創造の豊かさを感じる季節、5月を迎えました。カトリック教会では、この月を「聖母月」と呼び、イエス様の母、聖母マリアに心を寄せて過ごしてきました。神様のみ旨にすべてをゆだね、どのような時にも愛と謙遜をもって生きられたマリア様の姿は、私たちの日々の歩みを見つめ直す大切な示しを与えてくださいます。

さて、新学期が始まり、3週間が過ぎました。子どもたちは少しずつ新しい環境に慣れ、それぞれの場で自分の力を発揮しながら生活しています。学習や日々の活動の中では、自分の考えを伝えたり、友達の思いに耳を傾けたりしながら、ともに様々なことに取り組む姿が見られるようになってきています。

4月下旬には、防災訓練・防犯訓練・交通安全教室を実施しました。子どもたちは地震や火災、不審者、交通事故といった日常生活に潜む危険について学び、「自分の身は自分で守る」ためにはどのように行動すべきかを真剣に考える機会となりました。同時に、これらの学びは決して自分一人のためだけのものではありません。困っている友達や周囲の人に気づき、声をかけ、助け合いながら行動することの大切さにも触れることができました。自分の安全を守ることと同じように、他者の命を大切にする心を育むことは、カトリック教育の大切な柱の一つでもあります。一人ひとりの命はかけがえのない神様からの賜物であり、その尊さに気付くことが、思いやりや責任のある行動へと繋がっていきます。こうした経験の積み重ねは、日々の生活の中で落ち着いて判断し、よりよく生きていくための土台となっていきます。子どもたちが自らの命を守り、同時に他者の命も大切にしながら成長していくことをこれからも大切にしていきます。

また、1年生にとって、今は新しい一歩を踏み出す大切な時期です。これまで6年生に優しく教えてもらいながらいただいてきた給食も、連休明けからはいよいよ自分たちの力で進めていきます。配膳や後片付けといった一つ一つの活動には、自分で考え周りを見ながら行動することが求められます。食前食後に手を合わせて祈る姿には、食べ物を育ててくださった方々や準備に関わる多くの人への感謝の心が表れます。その心を大切にしながら、自分にできることを一つずつ増やしていくことは、小さな歩みであっても確かな成長に繋がります。日々の積み重ねを通して、自立への力が静かに育まれていくことを願っています。

聖母月であるこの5月、私たちは改めてマリア様の生き方に心を向けたいと思います。神様のみ心に深く信頼し、静かに、そして誠実に歩まれたマリア様の姿は私たち一人一人の歩みのよりどころです。日々の小さな出来事の中で感謝の心を忘れず、互いに支え合いながら歩んでいくことができますように。子どもたちがマリア様に倣い、愛と優しさに満ちた心で成長していくことを、これからも大切にしてまいります。

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