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校長メッセージ

聖ドミニコ学院小学校
校長

土井 智子

聖ドミニコ学院小学校 校長 土井 智子

18歳成人に向けて 2022年2月

2022年(令和4年)4月から 、18歳に成人年齢が引き下げられます。 明治29年4月に民法により成人の年齢が「20歳」と制定されてから約140年がたち、成人の定義が見直されたわけです。 この民法が改正されることで、今年4月から成人年齢が18歳になります。海外の状況が気になってネット検索してみると、OECD=経済協力開発機構が2016年に加盟国の成人年齢をまとめていました。それによりますと、35の加盟国のうち32の国が、成人年齢を18歳と定めていました。「欧米主要国では、成人年齢引き下げには、選挙権が深く関係していたことがうかがえます。」とあり、若者が成熟している現状から判断したことがわかります。

子供たちが大人になってきたなと感じることが、学校生活の中でもあります。児童会役員選挙に向けて立候補者は「公約」を掲げ、役員に当選するとその「公約」を実行に移します。自分たちが楽しい学校を作り上げていこうという活動ですから、児童会担当の教員はもちろんみんなが協力します。これまでも、球技大会開催など楽しい行事も行ってきました。

さて、今年度提案され実行を続けている公約の一つに「リモート朝礼」があります。2年前まで、毎週火曜日に全校生が集まる聖堂朝礼を行っていました。聖歌、祈り、校長の話、時には表彰式を行う15分程度の短い朝礼です。それがこの新型コロナの影響で、(全校生が一堂に会するのは感染防止上望ましくないという理由で)毎日放送朝礼になりました。そうした中で児童会役員立候補者の「オンラインで互いのクラスの顔を見ることのできる朝礼をしたい、互いの交流の場にしたい」という公約は支持され、当選しました。役員になるとすぐ、公約のリモート朝礼に挑戦しました。各クラスは、クラスで取り組む目標を話し合い、発表します。クラスの代表だったり、グループでの発表だったり、それぞれのクラスが工夫を凝らして自分たちが取り組む目標を伝え、前月の振り返りを行います。公約を掲げた児童会役員は、各クラスの担任の先生に目標の到達具合を聞き、それを発表しながらクラス目標の達成のための意欲を高めようと工夫しています。学校全体を巻き込み、活動している児童会役員に頼もしさを感じています。呼びかけるだけではなく、その活動がより良いものとなるために、周りの意見を聞きながら持続する仕組みづくりを実践していることが大人になってきた証でしょう。

子供たちには良いものを生み出す力が備わっています。その力に気付かせ、その力を発揮できるようサポートするのは大人の役割です。たくさんの経験を積み重ねていくことで、他の意見を聞き、自分の頭で考え、人のために役立つことを実践していこうという大人が育っていくのでしょう。子供たちが18歳成人を迎えるまでの時間を大切にしていきたいと思います。自己決定権が尊重され、積極的な社会参加を行える成人には、同時に社会的責任や自主自立が求められます。年齢相応の責任の取り方を覚えていく必要があります。それには、挑戦する勇気と、たとえうまくいかなかったとしてもその事実に向き合い、失敗を通して学ぶ力をつけることも大切です。小学生であっても、自分たちの力で成し遂げることができるという実践例を多く示すことで、一人一人の自覚、やる気を育てていきたいと思います。

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