学び 2020年3月
併設の中学高等学校の図書館見学に行った図書委員が、その大人びた雰囲気にとても感激しました。小学校にも図書室はあるけれど、蔵書数も書籍の内容もずいぶん雰囲気が違います。最初は図書館見学ツアーを組み、やがて小学生も利用できるようになるといいと考えて、働きかけ始めました。今、週に1度、5.6年生の希望者は中高の図書館を利用しています。中高の図書館に行く時は図書委員が中心になっていて、小学校の教師がついていくことはありません。
児童会や委員会の活動を自分たちで考えて進めている姿には、頼もしさを感じます。大人から見れば些細なことに思えるかもしれませんが、頭を寄せ合って知恵を出し合い、工夫をしながら進めています。
協力し、仕上げていくことを通して得る学びは、生きる力につながっています。子供の学びの場所は、授業以外にも満ち溢れています。
AI時代到来と言われ、様々な仕事が人間の手から離れていくと考えられています。今ここで学んでいる子供たちが活躍する時代はどのようになるのか、とても興味がわきます。きっと、明るい未来をつくっていくことでしょう。けれども、いつどんな時代であっても、どんな場所であっても、共生する力は変わらず求められています。互いを尊重し、力を合わせて達成することを喜べる人であれば、どこでも希望に満ちた生き方ができるでしょう。協力するということはどういうことか、自分の考えを形にしていくということはどういうことか、小さな成功体験を積み重ねながら学んでいくこと、それが豊かな学びの実践だと考えています。
校長メッセージ バックナンバー
2024年
2023年
2022年
- 12月
- 待つということ(待降節を通して)
- 11月
- 褒められた時には
- 10月
- 児童書によせて
- 9月
- 絶対ということ(又はお鍋の話)
- 7月
- 時代の中で求められること
- 6月
- 教育の目的
- 5月
- 聖母月に寄せて
- 4月
- 春爛漫
- 3月
- オミクロン株
- 2月
- 18歳成人に向けて
- 1月
- 成長を見せる寅年
2021年
- 12月
- 待降節:アドベント (Advent)
- 11月
- 学ぶということ
- 10月
- 感謝ということ
- 9月
- 価値観の違いに気づいた時に
- 7月
- 読書への思い
- 6月
- 自治を学ぶ
- 5月
- 学びについて
- 4月
- 始まりの季節
- 3月
- 春に向けて
- 2月
- つながれていくバトン
- 1月
- 新たな年を迎えて
2020年
2019年
- 12月
- 虹
- 11月
- 教皇様の来日に寄せて
- 10月
- 対話
- 9月
- 日常の生活を保つために
- 7月
- プラスチックごみ問題を通して
- 6月
- 大人として
- 5月
- 読書の時間
- 4月
- ランドセルから見えてきたこと
- 3月
- 春に
- 2月
- 「漢字一字」に込める思い
- 1月
- 言葉の力
2018年
- 12月
- クリスマスを祝いましょう
- 11月
- 死者の月
- 10月
- 信じる
- 9月
- 日常の生活を保つために
- 7月
- 出来ない不安,出来た喜び
- 6月
- ・・・のために
- 5月
- 「関わり」を通して見えること
- 4月
- 共に目指すこと