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校長メッセージ

聖ドミニコ学院小学校
校長

土井 智子

聖ドミニコ学院小学校 校長 土井 智子

辰年 2024年1月

今年は辰年。昇り竜という言葉があることから、運気が上がる年になりそうでわくわくしてきます。新年も単なる一つの区切りと考える向きもあるのですが、干支のある日本の正月には大切にしたいものがたくさんあります。年賀状もその一つです。SNSが発達して、年賀状はかつてのように誰もが出すというものではなくなり、新年のあいさつもLINEなどで済ませるという人も多くなってきました。そのような中にあって、ドミニコ小では特別養護老人ホーム『洛風苑』の方々に13年生が年賀状を出します。(46年生はクリスマスカードを送ります。)1年生の4月当初の国語ノートは8マス、12.5㎝の正方形のマスに平仮名を1字ずつ練習していました。それが8か月後には15㎝×10㎝のはがきに宛先の住所と宛名を書き、(表面に学校の住所と自分の名前も書いていました!)裏面に思い思いに新年を祝うメッセージや辰のイラストをかけるようになっていました。目覚ましい成長と言ってよいでしょう。一人で出来ることが確実に増えてきていることに大きな喜びを感じます。1枚の年賀状を書きあげる迄に要する時間を考えると、ラベルや印刷で済ましてしまいたいところですが、一人で葉書の表面も裏面も仕上げたというこの経験が、子供たちに年賀状が出せたという自信を付けさせます。自分が出したいと思う人に年賀状を出そうという気持ちにつながるのです。少し大げさな言い方が許されるとしたら、年賀状を出すという文化の継承です。

 

特別養護老人ホーム『洛風苑』の訪問は、1989年から続けていました。月に1度訪問する形で交流していたのですが、この4年間新型コロナウィルス感染症予防のために中止しています。気が付くと訪問したことがあるのは、56年生のみとなっていました。全く会ったこともないのに、年賀状を出すことはどうだろうかと疑問が出ても仕方がないくらい、長い時間が過ぎていました。だから、13年生の一生懸命に手書きされた年賀状11枚に目を通した時に、子供たちの温かい心に触れることができて嬉しくなりました。たとえ会ったことがない方であったとしても、相手のことを考えることができると子供たちが伝えていたからです。

 

学童期に気持ちを伝える経験を積ませたいと思います。自分の生活は様々な人に支えていただいているおかげで成り立っているということに気付き、感謝の気持ちを持つためには、具体的な行動に結び付けていくことも大切です。長期休みの前に給食スタッフの方々などにお礼の言葉を伝える、勤労感謝の日に学校の関係者にメッセージカードを書いて渡す、お世話になった方々や洛風苑の方々にクリスマスカードや年賀状を出すといったことが、校内で代々受け継がれています。毎年続けていくことで、子供たちにとってカードなどを書くことが当たり前のことになり、学校を離れた後も感謝のメッセージを伝えられる人として成長していってほしいと思います。

 

今年は辰年。飛躍の年です。天に向かって上昇していく辰は子供たちの姿です。子供たち一人ひとりが感謝の気持ちを絶やさず、自分を大切にし、同時に相手も大切にできる1年となるよう保護者の方々、学校に関わるすべての方々と共に協力して進んでまいります。

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