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校長メッセージ

聖ドミニコ学院小学校
校長

土井 智子

聖ドミニコ学院小学校 校長 土井 智子

言葉の力 2019年1月

新年を迎える喜びと,今年どんな一年にしようと思っているのかという抱負が書かれているたくさんの年賀状が届きました。「今年は色々なことにチャレンジしていきたいです。」「みんなに信頼されるような6年生になれるよう頑張ります。」「自分の希望した進路に向けて着実に準備したいと思います。」どの年賀状も力強い,明日を築いていくエネルギーに満ちています。読んでいる者に力を与えてくれるような言葉の数々です。

2018年,日本列島は数々の災害に襲われました。集中豪雨,地震,そして台風。家族を亡くした人々の思い,電気が停まった生活,水道が復旧するまでの日々…2011年3月の東日本大震災とその後の日々が重なります。「児童会でできることがありますよね。」「北海道にある私立小学校の仲間を励まそう。」「毎年,作品展を行っている熊野町が大変な事になっているのに,黙っていられない。」ある時は子供のつぶやきや発案から,ある時は教師の問いかけから募金活動が校内で実施されました。いずれも児童会が中心の呼びかけとなり,貼り絵や手紙を添えて募金を送りました。今,被害にあって辛い思いをしている人々がいることに無関心ではいられない,そうした思いが子供たちや教師,そして保護者の方々の中にあり,実行に移せることはキリスト教の学校として当然のことかもしれませんが,嬉しい出来事でもありました。
思いがけなかったのは,その後に届いた返礼の数々でした。函館からは在校生全員の写真とメッセージが,広島や札幌からは児童会役員の手紙が,熊野町からも手紙が届きました。「私たちはいただいた貼り絵を毎日見て元気をもらっています。」「児童間の心の繋がりが芽生えたことは何よりも嬉しい事です。」「貼り絵のお返しに全校児童の写真をお送りいたします。」災害の後の忙しい中で,子供たちの思いをまっすぐに受け止め,感謝の思いを手紙にしたためて送って下さったのです。

言葉は力をもっています。かけられた温かい言葉で気持ちを持ち直すことができます。励まされ,挑戦しようと前向きになることができます。優しい言葉に,ほっとして肩の荷を下ろすこともできます。
相手の立場を思いやり,共に前を向いて進める気持ちを持つ言葉を掛け合うことは,実はそれほど難しい事ではないのかもしれません。自分の持つ問題から少し離れて,他を思う気持ちを考えるゆとりがあれば,見えてくることがあるからです。それは隣にいる人に対してかもしれません。遠くのまだ会った事の無い人に対してかもしれません。その人が困っているのではないかと気付いた時に,心を寄せる言葉が生まれてきます。

2019年が希望に満ちた年になるよう,互いを大切にする言葉を掛け合っていきましょう。

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