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校長メッセージ

聖ドミニコ学院小学校
校長

土井 智子

聖ドミニコ学院小学校 校長 土井 智子

春に 2019年3月

暖かい春の日差しが,土の中の球根にもう芽が出る頃だよと教えています。

3月は,学校ではしめくくりの月。1年間を振り返ってみると,4月の入学式を始まりにたくさんの行事が学校生活に彩りを加えてきたことがわかります。創立の集い,マリア祭,クリスマス礼拝会といった宗教行事はカトリックの学校ならではのものであり,運動会や合宿,ミニ駅伝大会,スキー教室はたてわり活動を生かした本校の特色を生かしたものでした。これらの行事は毎年同じような時期に名称も変わらずに行われています。
けれども,毎年繰り返される行事であっても,一つとして同じものはありません。構成メンバーが異なり,それぞれが果たす役割も変わっているからです。上級生が中心になり,何を目標とするのか,何を求めているのか,どう表現するのかを繰り返し話し合い,形にしていく作業が求められます。交わされる意見,考えの相違を埋める作業など,根気強い取り組みが続きます。地味であっても大切な事,大切であると思った時に周りの評価を気にせず積み上げていく忍耐力をもった活動に,幼さから脱皮し,責任感をもった青年への成長を見る時があります。

先月に行われたスキー教室に向かうバスも,3年生から6年生のたてわりグループで乗車しました。オニコウベに向かう2時間弱のバスの中を,どうしたら全員で楽しむことができるか6年生が中心になって考え,伝言ゲームや似顔絵ゲームなどを用意してきました。狭いバスの中で,司会をサポートしたりホワイトボードを準備したり,安全に気を配りながら奮闘する6年生の姿は頼もしいものがありました。3月に行われる6年生を送る会のために,5年生が話し合いを重ねている様子も見られます。一つ一つの行事が本番を迎えるまで,発想を形にしていく作業,思いを一つにまとめていく作業が根底を支えていることがわかります。様々な場面で,時には縁の下の力持ちになり,時には中心になって責任を負う,様々な意見の調整役になり,意見にならない声を聞こうとする…大人の目から見ると,同じことを繰り返しているように思えることでも,決して同じではありません。失敗を繰り返しながら,成し遂げた時の充実感を味わい,成長しているのです。同じ行事を体験することで上級生の動きを学び,やがて自分がその場に立つことを想像する,それは憧れであり,やり遂げる自信につながっていきます。効率を尺度としない働きがそこにはあります。

経験を通して学んだ様々なことを,卒業生は新しい環境の中で,在校生はこれから与えられる役割の中で存分に発揮してほしいと願っています。それが「生きる力」だと,私達は考えています。

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