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校長メッセージ

聖ドミニコ学院小学校
校長

土井 智子

聖ドミニコ学院小学校 校長 土井 智子

日差しの中に 2023年3月

春の訪れは、学年が一つ上がる季節の到来を意味します。子供たちの成長をより強く感じる季節でもあります。1年間という年月は、誰にとっても成長の時となりますが、学童期の子供たちの伸び率には目を見張るものがあります。上級生の手を借りていた1年生が自分たちで話し合い活動をして物事を決めていますし、行事で采配を振るう6年生の横顔には、青年の表情が見え隠れしています。仲間と共に過ごす時間を得たことで、協力して物事に取り組む楽しさを実感し、同時に成し遂げることができるという自信を自分自身に対して持った様子が学校生活の中から伝わってきます。共に過ごす学童期の子供たちにとっての1年間は、かけがえのない時間であることがわかります。

3年余りにも及ぶ新型コロナウィルス感染防止対策、1年以上も続くウクライナでの戦争、そして甚大な被害を被ったトルコ地震…身近な問題も遠い世界で起きた出来事も、インターネット情報でリアルタイムに目や耳に入ってくる現代に生きる子供たちは、大人と同じ判断力を持つことを求められる時があります。戦争による空爆で子供たちが犠牲になっていることや、地震で瓦礫と化した街中の様子の映像が、無関心であってはいけないと子供たちに直接働きかけています。

子供たちがピュアな感性でそれらのことを受けとめ、応えようと行動に移す場面が、今年度も数多く目にすることができました。6年生は5月の運動会で行ったフラッグダンスで、ウクライナの平和を願うメッセージを伝えました。児童会は、ウクライナ侵攻やトルコ地震発生のニュースを知ると、すぐに募金活動を呼び掛けました。給食委員会では、「世界中に『給食』を届けよう」というスローガンを掲げてWEP募金活動を行いました。(募金の協力者に給食委員が手作りした「ありがコースター」を作って配るという工夫も行っていました。)

良いことだとわかっていても、大人社会ではなかなか実行に移せないことがあります。特に呼びかけに応える行動は、ハードルが高いように思います。目立つ行為を避けたいという思いが強く働いてしまうからかもしれません。そんな大人たちの思惑や臆病な行動の反対側をいくように、子供たちは積極的に活動を展開していきます。放送朝礼時にマイクの前に立ち、協力を訴えることに躊躇するそぶりもありません。話し合いを重ねて、自分たちに出来ることは何かを考え、それを実行に移す経験が、子供たちを成長させていきます。

 

春、3月。それぞれの思いを胸に進級と卒業の時を迎えます。一つ学年が上がった先に見える景色は、これまでと同じようでいて異なります。学年が上がることによって責任の重さが変わり、これまでの経験から出来ることが多くなるでしょう。そうした時期を大切にして、新しいことにチャレンジする意欲を育てていきたいと思います。同時に、 聖ドミニコ学院小学校という学び舎を巣立つ6年生一人ひとりが、新しい環境の中で自分を見失うことなく、他の人を大切にできる人として成長し活躍することを願っています。

ボン・ヴォヤージュ( bon voyage)!

 

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