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校長メッセージ

聖ドミニコ学院小学校
校長

土井 智子

聖ドミニコ学院小学校 校長 土井 智子

新しい朝 2020年7月

朝、放送室から聞こえる児童会役員の声に合わせて子供たちは祈りを捧げます。「イエス様、暗い夜の間も、私たちを静かに守り、新しい朝を迎えさせてくださいました。」と始まる「朝の祈り」は、学校創立当初から変わらず唱えられています。「新しい朝をむかえさせて…」というフレーズが、今年はいつもより重い意味を感じさせています。
学校に元気な声が戻ってきてから、1か月が過ぎました。毎朝、元気に登校してくる子供たちの姿に、日常の何気ない微笑みの中に幸せがあるのだと実感する日々です。朝礼の後の静かな読書の時間、健康観察の呼名の後「はい、元気です」と答える明るい子供たちの声、百人一首や憲法前文を暗記する朝の活動の声…毎朝繰り返される日常の活動が、輝いて見えます。
今まで通りの、変わらない学校生活を送っているような錯覚を覚えますが、実際のところは大半の学校行事を中止し、子供たちは制約の多い学校生活をおくっています。ドミニコの特徴ともいえるたて割り活動の行事も、軒並み中止です。最終学年の6年生が活躍する場を考えたいけれど、先が見えない状況の中、予定を立てることに躊躇しています。「ソーシャルディスタンス」という言葉が、子供たちの活動の場を狭めているように感じます。
そのような中にあって、子供たちは不満も口にせず、穏やかな表情で下級生の面倒を見ています。給食の時間に、「もう少しで1年生と6年生のペアでの食事は終わるから、自分でよそえるようになろうね。」とお鍋を傾けながら配膳を手伝っている6年生。「靴箱の靴をきれいにそろえるために、担当を決めました。お互いに自己紹介をしあいましょう。」と朝の会で3年生教室を訪れた4年生。生活科で1年生に学校紹介を例年の通りにはできないから、動画で紹介しようとタブレットをもって校内を駆け回る2年生。例年、聖堂に全校生で集まって行っていた「1年生をむかえる会(対面式)」は、児童会役員が中心になってZOOMで開催しました。画面いっぱいに1年生の顔が映し出され、「僕の名前は…です。頑張りたいことは…」と自己紹介する姿を優しい表情で見つめていました。合唱団は、練習も思うようにできない中、マスクをしていてもわかる笑顔で歓迎の歌を歌っていました。

渡辺和子さんの著書『置かれた場所で咲きなさい』を久しぶりに手に取りました。

置かれた場に不平不満を持ち、他人の出方で幸せになったり不幸せになったりしては、私は環境の奴隷でしかない。人間として生まれたからには、どんな場におかれても、そこで環境の主人となり自分の花を咲かせよう…

コロナウィルス感染防止の取り組みは、今後も続いていきます。変更や諦めを経験する中で、出来ないことに振り回されるのではなく、聖ドミニコ学院小学校の子供たちは今できることに精一杯取り組んでいます。

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