工夫して 2020年9月
児童会役員が企画し、6年生が中心になって「ドミニコ広場」を開催しました。例年、保護者の方々によるバザーなど、外部に向けて大盛り上がりするドミニコ祭り…特に今年は、幼小中高合同のドミニコ祭を行う予定でいましたが、感染症予防のために中止になっていました。「お客様を迎えず、校内だけでするならできるのでは?」という問いかけに対して、子供たちは俄然やる気を見せて取り組み始めました。密集にならないためにはどんな工夫が必要か、内容はこれまで通りでいいのか、お店ではどんな方法で物品のやり取りをしているのか、課題を出し合い、話し合いを続け、知恵を出し合い解決方法を考えました。「古本・古おもちゃは今回はやめた方がいいね。」「お金の受け取りはトレーを使うことで進めるといいと思う。」「回数制限が必要だよね。」「(輪投げや魚釣りなどの)道具は、1回使用するたびに消毒しよう。」話し合いを重ねる中でたくさんのアイデアが生まれたのでしょう。今年のパンフレットには、お店を回るとスタンプを押してもらえるスタンプラリーのカードもついてきました。
当日は、すっかりおなじみになったZOOMでの開会式。児童会長は、次のように挨拶しました。
目標をしっかり伝える姿に、準備を重ねてきた自信が見えました。前例踏襲では前に進めないことを実感している子供たちは、創意工夫を重ね、どうしたら下級生に楽しんでもらえるかを真剣に考えていました。この上級生の思いは下級生にしっかりと伝わっていました。「今日はとっても楽しかった!」と帰りに昇降口で話していた下級生は、お礼の手紙や寄せ書き、感謝状などを書いてそれぞれの感謝の気持ちを6年生に伝えました。「僕たちを楽しませるために」「優しい言葉をかけてもらって」「皆さんが知恵を出し合って」「6年生のようになりたい」と綴られた文章がそれを物語っています。やり遂げた上級生も、その思いを受けとめて言葉で表現した下級生にとっても、思い出に残る行事となりました。
作り上げることの難しさと楽しさを経験した子供たちは、次の目標に向けて動き出しています。いつの時代も、相手を思いやる気持ちと柔軟な発想が、新しいものを生み出しまた人を幸せに導いてきました。「共に学び、共に在ることが喜びとなる、生き生きとした学校を目指し」て、子供たちの活躍は続いていきます。
校長メッセージ バックナンバー
2024年
- 11月
- 渡辺和子氏(シスター渡辺)から学ぶこと
- 10月
- いつも喜んでいなさい
- 9月
- ことばの力
- 7月
- 給 食
- 6月
- そうじ
- 5月
- たてわりの魅力
- 4月
- 春
- 3月
- 共にあるということ
- 2月
- 恩師参観
- 1月
- 辰年
2023年
2022年
- 12月
- 待つということ(待降節を通して)
- 11月
- 褒められた時には
- 10月
- 児童書によせて
- 9月
- 絶対ということ(又はお鍋の話)
- 7月
- 時代の中で求められること
- 6月
- 教育の目的
- 5月
- 聖母月に寄せて
- 4月
- 春爛漫
- 3月
- オミクロン株
- 2月
- 18歳成人に向けて
- 1月
- 成長を見せる寅年
2021年
- 12月
- 待降節:アドベント (Advent)
- 11月
- 学ぶということ
- 10月
- 感謝ということ
- 9月
- 価値観の違いに気づいた時に
- 7月
- 読書への思い
- 6月
- 自治を学ぶ
- 5月
- 学びについて
- 4月
- 始まりの季節
- 3月
- 春に向けて
- 2月
- つながれていくバトン
- 1月
- 新たな年を迎えて
2020年
2019年
- 12月
- 虹
- 11月
- 教皇様の来日に寄せて
- 10月
- 対話
- 9月
- 日常の生活を保つために
- 7月
- プラスチックごみ問題を通して
- 6月
- 大人として
- 5月
- 読書の時間
- 4月
- ランドセルから見えてきたこと
- 3月
- 春に
- 2月
- 「漢字一字」に込める思い
- 1月
- 言葉の力
2018年
- 12月
- クリスマスを祝いましょう
- 11月
- 死者の月
- 10月
- 信じる
- 9月
- 日常の生活を保つために
- 7月
- 出来ない不安,出来た喜び
- 6月
- ・・・のために
- 5月
- 「関わり」を通して見えること
- 4月
- 共に目指すこと