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校長メッセージ

聖ドミニコ学院小学校
校長

土井 智子

聖ドミニコ学院小学校 校長 土井 智子

始まりの季節 2021年4月

 例年に無く、桜の開花時期が早まりました。これまで、子供たちの入学式・始業式を待って咲いていた校庭の桜が、4月のその日を待ちきれないかのように、3月末には満開の時を迎えてしまいました。
はやる気持ちを抑えきれないのは、子供たちも同じかもしれません。新入生は、ランドセルの背負い方や、制服の着脱の練習を何度もしたことでしょう。創立以来変わらない制服は、サスペンダーをつけた半ズボンやジャンパースカート、ボタン使用のジャケットです。慣れない制服を一人で脱ぎ着できるように何度も練習したかもしれません。新学期を待つ気持ちは、在校生も変わらなかったと思います。机の上を整理したり、本棚の教科書や参考書を新学年のものにしたりしながら、決意を新たにしていたことでしょう。保護者の方々は、学用品の準備や制服の手入れをしながら子供たちが学校に通えるようサポートをされていたことでしょう。
 教師も春は、準備の季節です。新学年を迎えるために子供たちの記録に目を通し、目標を考え、教材の選択をし、クラスの開設準備をします。ロッカーや靴箱にネームをつけたり、机を並べ替えたりしながら新クラスの子供たちの姿を思い浮かべます。毎年春の変わらない風景です。けれども今年は、それにもう一つ新しいことが加わっていました。4月から始める一人一台のiPad活用に向けて、最終準備を進めるための話し合いや確認です。新しいことを始めるのはわくわくしますが、入念な準備が必要です。iPadを手にした子供の輝く目を想像しながら、ケーススタディを繰り返し行い、学びの追求方法について討議を重ねました。

 目まぐるしい技術革新が続いています。これからの10年間の変化は、これまでの延長線上ではなく、大きく飛躍したものとなるかもしれません。高校教科書の内容や大学入試科目の再編成のニュースは、子供たちが数年先に経験することを示しています。技術として身に付けられるものを習得し、活用できる力をつけていくことは、情報化が進む時代を生きる子供たちにとって必要なことになっています。一人一台のiPadは、その助けになる教具となるでしょう。と同時に、情報を活用できる確かな力は地道に育てていく必要があります。物事を理解し分析し、活用するだけでは真の力とはいえません。「何のために」という目的なしの活用力は、不幸な結果を招くことを歴史は教えています。キリスト教は人のために生きることを教えます。人々の幸せのために活用できる確かな力、真の力をつけるために、子供たちに向き合う2021年度がスタートします。

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